GANTZ

GANTZ観てきました。
まず申し上げたいのは、GANTZの宣伝番組、そのすばらしさであります。公開前日の1/28に、にのさんは髪をお切りになられました。こんなに短い髪の毛も久しぶりだと思います。さっぱりされたにのさんは心なしか若返ったようにさえ見えました。いや、にのさんはいつだって若いけど、にのさんの髪の長さは見た目年齢に比例しているのかもしれません。長ければ長いほど歳相応に見えるという。髪の長いにのさんは「暗い土の中で春を待つ大樹の根」のようで、髪の短いにのさんは「朝露に濡れた生命力あふれる馬のたてがみ」のようです。ソムリエ風にお伝えしてみました。気持ち悪いですね。短い方が好みではありますが、どちらかというと反対派も少なくない(マイ周りしらべ)ステップアンドゴー期、最近ではメッシュ期などもわりと好きです、だらしなくて。だらしなさはいやらしさと紙一重だと思います。髪が長いにのさんはだらしなくていやらしいので、好きです。わたくしに甲斐性があれば養いたいレベルです。今日も朝からテレビとビールのにのさん(髪長めメッシュ)をおうちに住まわせながら、ちょっと熱血の友人に目を覚ましなさい!って肩をゆっさゆっさされて、あの人はやればできる人なのよわたしにはわかるの!とか言って、周囲を困惑させたいです。そして盛大に振られて廃人になりたいです。一体なんの話ですかこれ?
髪を短くして若くかわいらしくなったにのさんは、隣に大きなまつけんを連れてニッテレの番組を飛び回りました。いちばん鼓動が早くなったのはトークッスです。「にのみやさん、取材の時頼ってごめんなちい」のくだりです。あそこにわたしの好きな二宮が濃縮還元されています。去年のか/ん/じ/ゃ/に/え/い/とのレコメンで、横山くんと錦戸くんが、にのさんと共演した際、にのさんから共演者に「か/ん/じ/ゃ/に/え/い/との横山(錦戸)です、がんばってますのでよろしくお願いします」と紹介してもらった(二人はそのにのさんの後ろについていくだけ)というにのさんのかっこよすぎるエピソードを披露していました。それと同じ現象が事務所の違うまつけんにも発動しているを観て、わたし胸が苦しくなりました。一生懸命映画の宣伝をするにのさんは小さなおにいちゃん、後ろで半笑いでこくこくと頷くまつけんは大きな弟みたいです。にのさんかっこいい、この兄弟かわいすぎる。わたしがおとなしくてすぐ感情が顔に出るまつけんと同級生だったら、きっと盛大にからかって遊ぶと思います。まつけんは多分泣いたりしませんけど、ものすごいムッとした顔でわたしを見ると思います。それがかわいくて楽しくて調子に乗ってたらちっちゃいお兄ちゃんことにのさん登場です。まつけんとわたしのあいだにさっと入って、おまえいい加減にしろよ〜って笑ってるけど、目がマジなので、すいませんでした、としか言えないと思います。ちいさなにのさんが精一杯手を広げて弟をかばう後ろで大きな身体を小さくしながらこくこく頷いているまつけん、ってかわいくないですか?!とりあえずこの三人の登場人物のうち、わたしがいちばん年上なんですけど、脳内ならいくらでも時空をゆがめられます。
で、映画観てきたんですけども、戦闘シーンは暗い上に動きが早くて何やってるのかはっきりわかりづらいようになってるのと、そもそもわたくしアクション映画のたぐいをほとんど見ないので、大変めんたまが疲れました。としまえんのお化け屋敷で泣いた実績のあるスーパーチキンことあいでぃーにの兄さんが考えるこの映画のおっかなさ度合いですが、ネギ星人の凄惨な映像とブッシャーとかグチョッとかの効果音にはんべそかきかけた程度で、他の星人ミッションに関しては突然の大きな音にビックリしたレベルでそんなに怖くはなかったです。ヤ/ン/ジ/ャ/ン名物どすけべシーンは皆無です。原作ファンの方がどう思われるかはわかりませんが、原作のおっかないシーンを薄目で読んでいたわたくしとしては、思ったよりマイルドになっていてヨカッタァという気分です。
2時間に平凡な大学生が力を手に入れて自信過剰になって改心するところまでやらなきゃならない(そしてヒロインに告白もされなきゃならない)んですから、エピソード詰まりすぎ端折りすぎ唐突すぎ感は否めませんが、概ねうまくまとまっていたのではないでしょうか。ガンツ(原作)のエログロはわたしにはアクが強すぎて、それ以外に印象があまり残っていないので、ガンツ(原作)からエログロ抜いたら何が残るのか、ガンツ(原作)に思い入れがないわたしはさっぱり想像できなかったのですが、なるほどこういう見方もできるのかと、あたらしい解釈をひとつ教わったような気持ちです。
なにより今回、はじめてと言って良いんですけど、中の人のことを忘れて映画を見る瞬間ができたんです。わたしはにのさんがどんな作品に出ていても、にのさんの演技のクオリティはもちろん、作品のクオリティにも関係なく、にのさんをにのさんとしてしか見ることができない残念脳だったのですが、ふとした瞬間に「あ、わたし今にのさんのこと忘れた」って思ったんです。こんなのはじめてでした。なんでそういう心境になったのか、ずっと考えてたけど今はまだよくわかりません。今後何回か観に行って答えが見つけられたらいいなあと思います。